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ソウルで注目されるジュベルック(Juvelook)スキンブースターとは? 韓国発のコラーゲンブースターが人気を集める理由

June 07, 2026  ·  医師コラム
担当医
Dr.Ha Dong-hoon

韓国で美容施術について調べたことがある方なら、一度は「ジュベルック(Juvelook)スキンブースター」という名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか。近年、ソウルの美容クリニックでは、韓国人患者様だけでなく海外から来院される患者様からも人気を集めている再生系注入治療の一つとなっています。

私は日頃からコラーゲン生成を促す治療に携わる医師として、この施術が実際にどのような仕組みで作用するのか、なぜ韓国製の製剤がこれほど注目されているのか、施術時の痛みはどのように軽減できるのか、そして「ジュベルック」と「ジュベルックボリューム」の違いについて、できるだけ分かりやすくご説明したいと思います。

なお、本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、対面での診察やカウンセリングに代わるものではありません。施術の適応については、実際に医師がお肌の状態を診察したうえで判断する必要があります。

韓国発のコラーゲンブースターが注目される理由

近年、スキンブースターの考え方は大きく変化しています。従来の製剤は主に肌へ水分を補給することを目的としていましたが、最近では、肌そのものの再生力を引き出し、内側から肌環境を整えるアプローチが注目されています。

ジュベルックは、このような新しいカテゴリーに属する韓国開発の注入製剤です。韓国食品医薬品安全処(MFDS)の承認を取得しており、PDLLA(ポリDL乳酸)微粒子と**非架橋ヒアルロン酸(HA)**の2つの成分を組み合わせています。

韓国国内で広く使用されるようになった背景には、いくつかの理由があります。

  • 単なる「充填」ではなく、肌の再生をサポートする考え方であること。 PDLLAがコラーゲン生成を促すことで、変化は徐々に現れ、不自然なボリューム感ではなく、肌質の改善として感じられることが多いとされています。

  • 安全性に関する知見が蓄積されている素材であること。 PDLLAは、長年にわたり吸収性縫合糸などの医療分野で使用されてきた生体適合性素材の一種です。時間の経過とともに体内で分解され、乳酸はもともと人体にも存在する成分であるため、一般的にアレルギー反応の可能性は低いと考えられています。

  • 韓国国内でのアクセスのしやすさ。 韓国で製造されているため、多くのソウルのクリニックで導入されており、比較的受けやすい治療の一つとなっています。

ただし、これはすべての方に適しているという意味ではありません。数ある選択肢の中の一つとして、それぞれのお悩みや肌状態に合わせて検討することが大切です。

コラーゲンブースターとは?

ジュベルックを理解するためには、まずコラーゲンについて知る必要があります。

コラーゲンやエラスチンは、肌のハリや弾力、なめらかさを保つために欠かせないタンパク質です。しかし、これらの産生量は30代頃から徐々に低下し始め、肌のキメの乱れ、毛穴の目立ち、小じわ、ツヤの低下などを感じる方が増えてきます。

従来のヒアルロン酸フィラーは、ボリュームを補うことで改善を図る治療です。一方で、コラーゲンブースター(バイオスティミュレーター)は、肌自身が新しいコラーゲンを産生するよう働きかけるという異なる考え方に基づいています。

そのため、このような治療は単なる「充填」ではなく、「再生医療的アプローチ」として説明されることもあります。

PDLLAはどのように作用するのか

ジュベルックを注入すると、ヒアルロン酸成分によって一時的な保湿効果や肌のなめらかさが期待できます。

しかし、長期的な変化に関わるのはPDLLA微粒子です。

PDLLAは皮膚内でゆっくりと分解され、その過程で**線維芽細胞(fibroblast)**に働きかけます。線維芽細胞は、コラーゲンやエラスチンを産生する重要な細胞です。

この刺激によって、肌は少しずつ自らの支持構造を再構築していきます。

一般的に期待される変化としては、

  • 肌のキメやなめらかさの改善

  • 小じわや毛穴の目立ちの軽減

  • うるおい感や透明感、ツヤ感の向上

などが挙げられます。

ただし、これは肌の再生プロセスを利用する治療であるため、即効性のあるものではありません。コラーゲンの生成には時間が必要であり、変化は数週間かけて徐々に現れてきます。また、年齢や肌質、生活習慣などによって効果の感じ方には個人差があります。

痛みを軽減するための工夫

「施術は痛いですか?」というご質問は非常によくいただきます。

率直に申し上げると、スキンブースターの注入治療を完全に無痛と表現することはできません。しかし、痛みや不快感を軽減するための方法はいくつかあります。

一般的には、施術前に麻酔クリームを使用します。さらに、製剤の注入方法によっても感じ方は異なります。

手打ち(医師による手技)

医師が一か所ずつ丁寧に注入していく方法です。注入する深さや位置を細かく調整できるため、部位ごとの状態に合わせたきめ細やかな施術が可能です。

ダーマシャインなどの自動注入機器

極細のマルチニードルと吸引機能を組み合わせた機器を用いて、一定の深さに均一に注入する方法です。広範囲への施術に適しており、細い針や吸引機能によって刺激の軽減や薬剤の均等な分布が期待されます。

どちらの方法にもメリットがあり、どちらが絶対的に優れているというわけではありません。施術部位や目的、ご自身の痛みに対する感じ方を考慮し、医師と相談しながら選択することが大切です。

ジュベルックとジュベルックボリュームの違い

最も混同されやすいポイントの一つです。

両者はPDLLAとヒアルロン酸という共通の技術をベースにしていますが、粒子の大きさや濃度が異なり、適応や目的にも違いがあります。

ジュベルック(通常タイプ)

  • 小さなPDLLA微粒子(約30μm)

  • 真皮浅層~中層に注入

  • 肌質改善、毛穴、小じわ、保湿感、ツヤ感の向上を目的とする

クリニックで単に「ジュベルック」と案内される場合、多くはこちらを指します。

ジュベルックボリューム

  • より大きなPDLLA粒子(約50~80μm)

  • 高濃度で、より深い層へ注入

  • 頬のこけやほうれい線周囲などのボリュームサポートや輪郭形成を目的とする

コラーゲン生成を促しながら、自然なリフト感や立体感を目指す治療です。

簡単にまとめると、

**ジュベルックは「肌質改善」、ジュベルックボリュームは「深部のサポートとボリューム補正」**を目的とした製剤と言えるでしょう。

施術回数とダウンタイム

一般的には、複数回の施術を一定間隔で行うことが多く、効果は徐々に積み重なっていきます。

コラーゲン生成の反応に伴い、変化は3~4週間ほどかけて感じられることがあります。持続期間についても個人差があります。

ダウンタイムは比較的短く、注入部位の小さな膨らみや赤みが1~3日程度みられることがあります。また、部位によっては軽度の内出血を伴う場合もあります。

安全性と注意点

どのような注入治療にも、一定のリスクは存在します。

一時的な赤み、腫れ、注入部位の小さなしこり、内出血などがみられることがありますが、多くは数日で落ち着きます。

一方で、コラーゲン生成を促す製剤であるため、まれに結節形成が起こる可能性もあります。適切な層への注入や個々に合わせた施術計画が重要となる理由の一つです。

また、施術予定部位に感染や炎症がある場合、妊娠中・授乳中の場合には、一般的に施術は推奨されません。

持病のある方、アレルギー歴のある方、お薬を服用中の方は、事前のカウンセリング時に必ず医師へお伝えください。施術の適応については、診察を通じて慎重に判断する必要があります。

最後に

ジュベルックがソウルで広く支持されている背景には、「肌自身のコラーゲン生成を穏やかにサポートする」という考え方が、多くの方のニーズに合っていることが挙げられます。

しかし、どの製剤を選ぶべきか、どの層に注入するのか、何回程度の施術が必要なのかは、一人ひとり異なります。

だからこそ、ご自身の肌状態や理想とする変化について医師と十分に話し合い、現実的な期待値を共有したうえで治療を進めることが大切です。

ジュベルックをご検討されている方は、まずは対面でのカウンセリングを受け、ご自身に適した治療法かどうかを確認することをおすすめします。


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